ISPや通信事業者など向け メール転送エージェントビルダーを発表

~完全にカスタマイズ可能な、まったく新しいメール転送システム~

  • 2020年12月10日(現地時間)に発表したプレスリリースの日本語抄訳版です

予測的メール防衛の世界的なリーダーであるVade(本社:フランス共和国リール、読み方:ヴェイド・セキュア)は、ISP、通信事業者およびメールサービスプロバイダーが独自のカスタムメイドのメール転送システムを構築できるメール転送エージェント(MTA)ビルダー「Vade MTA Builder」を発表しました。Vadeは現在、世界76カ国で10億個以上のメールボックスを保護しています。マルウェア、フィッシング、スピアフィッシングなどのメールセキュリティの脅威からユーザーを保護するのをサポートし、世界をリードする通信事業者やISPと協力して、消費者のメール送受信を保護しています。

MTAとは、SMTPプロトコルを使用してコンピュータ間でメールを転送するものです。例えばOutlookの場合、Microsoft ExchangeがOutlookの背後でエージェントとして機能するMTAです。Vade MTA Builder はモジュラー型で、高度なカスタマイズが可能になるなど、ユーザーがMTAを自分のニーズに合わせて調整できるさまざまなマイクロサービスを備えています。サービスプロバイダーが、独自の要件に一致する転送エージェントを作成して独自のポリシーを設定することによって、変わり続ける脅威を取り巻く状況に迅速に対抗できるようにします。

VadeのCEO、ジョルジュ・ロティジエは次のように述べています。「当社が、10億個のメールボックスを保護するという大きな節目を迎えられたことを嬉しく思います。またこれは、当社にとって非常に大きな誇りであり、大きな責任を伴うことです。Vade MTA Builderの発表は、メールの脅威からユーザーを守るために当社が常に新しい方法に取り組んでいることを具体的に証明しています。サイバー犯罪者の手口は高度化かつ多様化しており、我々も負けずに進化を遂げていかなければなりません。Vade MTA Builderは、当社の幅広い製品を礎に構築されたもので、通信事業者とISPをサポートし、新しいビジネス要件と技術的課題に無制限に対処できる敏捷性を提供します。」

さらにロティジエは、「従来のMTAは柔軟性に欠け、臨機応変に変更することは容易ではありませんでした。プロバイダーはオープンソースソフトウェアソリューションを採用するか、ベンダーの更新スケジュールに合わせるしか選択肢がありませんでした。Vade MTA Builderを使用することにより、プロバイダーは、新たな脅威や規制、状況の変化に迅速に対応できるようになります」と続けました。

Vade MTA Builderを使用する企業は、メールの送信を管理するルール、ホワイトリストとブラックリスト、またはカスタマイズされたフィルターを設定して、危険なメッセージがユーザーの受信トレイに配信されるのを防げるようになります。Vade MTA Builderは、ISPとメールサービスプロバイダーが広大なコードベースから離れ、予測できないトラフィックパターンに対処するのに役立ちます。これは、迅速なスケーリングや継続的な統合、そして、すばやくインデントに対応できる迅速な監視が可能になる次世代機能を提供します。また、APIやCLIで管理され、Gitを基本とし、CIに統合できるGo言語 (Go)のビルド環境として提供されるビルダーを使用してカスタマイズも可能です。ユーザーは、Vadeのビルトインのテンプレートを組み込んだり、グローバルなGoコミュニティのモジュールを使用して独自のカスタム開発を行ったりすることができます。

Vade MTA Builderのモジュラーアーキテクチャは、個々のコンポーネントごとにマイクロサービスを備えており、各サービスの安定性と予測可能性を高める一方で、運用チームが抱える複雑さと課題を軽減します。プロバイダーはモジュラービルダーを使用すると、サードパーティによる更新時期を待つのではなく、公開されると同時にMTAを最新のセキュリティ標準とドラフトに準拠させることが可能になります。Vade MTA Builderを導入することで、運用コストは5分の1に削減され、データの整合性を保証します。また、サービスプロバイダーは、最新のインシデント対応アーキテクチャからネイティブに利益を得ることができます。

Vadeについて

Vadeは、フィッシング、スピアフィッシング、マルウェア、ランサムウェアなどの高度なサイバー脅威から、中小企業、大企業、ISPやOEMなどのユーザーを保護します。企業向けの予測的メール防衛ソリューションは、10億個のメールボックスから集めたデータを基に構築したAIエンジンを活用して、標的型の脅威や新種の攻撃を第一波からブロックします。さらに、リアルタイムの脅威検知能力がSOC(Security Operation Center)を有効にして、新種の脅威を即座に認識し、協調的な対応を打ち出します。Vadeのテクノロジーは、Microsoft 365向けのネイティブなAPIベースのサービスやクラウドベースのソリューション、または企業のSOC向けの軽量かつ拡張しやすいAPIとして提供されています。2016年7月に日本法人、Vade株式会社を東京都・港区に立ち上げ、日本市場に本格参入しました。詳細はhttps://www.vadesecure.com/jp/、Twitter @VadeSecure または、LinkedIn https://www.linkedin.com/company/vade-secure/ にて確認可能です。

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株式会社トレイントラックス(Vade Secure広報代理店)

担当:石田、小牧

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