Vadeが7,000万ユーロの融資契約を締結

Vadeは、新たな資金を使って機械学習を搭載するメールセキュリティに多額投資するとともに、MSPチャネルに重点を置いて、その発展を促進していきます。

2019612日ボストンおよびエム(フランス)にて、予測型メール防衛の世界的なリーダーであるVade General Catalystと7,000万ユーロの融資契約を締結したことを発表しました。Vadeは新しい財源を利用して、同社の成長と世界的な事業の拡大を計画しており、マネージド・サービス・プロバイダ(MSP)を介した企業顧客へのサービス提供に重点を置いた市場参入戦略の構築に力を注いでいきます。同社はプラットフォームの中心となる機械学習を搭載する脅威検知機能およびOffice 365のためのネイティブなメールセキュリティソリューションの発展にも多額投資します。

この投資契約は、北米、ヨーロッパ、日本で大口契約を持つVadeの過去4年間にわたる飛躍的な成長と国際的な事業拡大の実績を踏まえて締結されました。Vade for Office 365製品によって、Vadeが業界で数々の賞を受賞して高い評価を受けた直後にこの投資契約が持ちあがりました。最近では、Cyber Defense Magazineの最も革新的なフィッシング対策ソリューションに贈られる2019年度情報セキュリティアワードの受賞やCSO Magazineの2019年度のRSAが最も注目する最新サイバーセキュリティ製品への選出などがあり、SC Magazineでは5.0点満点の製品評価を受けました。

メールは引き続き第一の攻撃経路であり、結果として、標的型のフィッシング、スピアフィッシング、マルウェア、ランサムウェア攻撃の世界的な拡散を招いています。Accentureによれば、サイバー攻撃の危機に晒される経済価値の総額は、今後5年間で5兆2,000億ドル以上に膨らむと予想されています。Vadeは、メールから発生して社員を狙うサイバー脅威から大企業と中小企業を守ります。今日、同社の技術は、Comcast、British Telecom、Orange、 Softbank、Fujitsu Cloud Technologies、 NTT Com、Telstra、Ciscoなどの主要なISPやOEMおよび企業を含む世界中の5,000社以上の顧客を通して5億以上のメールボックスを保護しています。

「Vadeを実装してから、最重要課題であったスパムをうまく管理できるようになりました。以前は、毎日のように迷惑メールや悪質メールについて電話で話し合っていましたが、現在は、週に一度そのような話合いを設けるだけであり、しかもそれは議題の一つに過ぎません。」と、BTのEメール・ID情報および顧客データセキュリティ責任者のサイモン・ドーズは述べました。「Vadeのメール分類がもたらす可視性によって、当社のお客様の受信ボックスを狙う脅威の種類について有力な洞察を得ることができています。当社の総合的セキュリティ戦略は常に発展していくものであるため、この情報はそれを作り上げるのに役立ちます。」

今後もVadeは、企業やOEM向けの市場にサービスを提供し続けていきます。さらにVadeのCEOであるジョルジュ・ロティジエとチームは、MSPやアグリゲーターを介した販売に重点を置く市場参入戦略を使ってVade for Office 365を大幅に拡大し、北米、ヨーロッパ、日本の中小企業にサービスを提供していく意向です。

競合他社と比較して、Vade for Office 365は、標的型メール攻撃や未知のシグネチャーを持たない脅威の検知において、より優れた実績を誇ります。同社は、自社が世界中で保護しているおよそ5億のメールボックスから得た脅威情報を活用して、機械学習モデルを訓練して、継続的に非常に高い精度を維持するように改良しています。その結果、誤検出や検出漏れの確率を非常に低く抑えることができ、独自のグレーメール分類機能を提供することができています。さらに、Office 365にネイティブに統合されるため、Vade for Office 365は、容易に展開できて(MXレコードの変更不要)、使いやすく(外部隔離も不要)、管理もしやすいため、MSPと中小企業のクライアントの両方にとって魅力的なものになっています。

「私は、General Catalystによる今回の投資に非常にワクワクしています。それによって当社の戦略が認められ、そしてさらに重要なことには、世界中で脅威がリアルタイムで現れる時に、機械学習や脅威の包括的な見解を適用することでメールセキュリティ市場を改革するという当社の目的を推し進めることができます」とVadeのCEOであるジョルジュ・ロティジエは述べました。「この資金提供によって、私たちは当社のAIを基本とする脅威検知エンジンへの投資を続行できるうえに、ISPのためのメールセキュリティにおけるVadeのリーダーシップを基に成長し続けることができます。さらに、私たちはオンプレミスのホスト型メールからクラウドベースのメールプラットフォームの導入への業界の移行によって生まれた市場の混乱にうまく乗じる素晴らしい機会を得ました。当社の中心的なテクノロジーや簡単に実装できるソリューションの大きな利点を活かして、私たちは、プラットフォーム自体のセキュリティの補完物として、いち早くOffice 365のメール保護における事実上の業界標準になることを目指しています。」

融資契約の一部として、General Catalystの出資者であるポール・サガン(Akamai Technologiesの前CEO)とマシュー・ブレナンの二人がVadeの取締役会に加わります。General Catalystは長年にわたり、Ping Identity(2016年にVista Equity Partnersが買収)や Imprivata(株式を公開した後 Thoma Bravoが買収)などのサイバーセキュリティ分野に多額を投資してきました。

Dattoの設立者兼前CEOであり、General Catalystの投資者であるオースティン・マコードもVadeの取締役会に加わります。オースティンは2007年にDattoを設立し、2017年に同社を Vista Equity
Partnersに売却しました。VadeはMSPチャネルに積極的に取り組む姿勢を示していることから、オースティンが同社の取締役会に加わることは有益なものとなるでしょう。

「Dattoを一から数十億ドルの事業に築き上げた起業家として、私はMSPに力を注いでいました。初めてVadeを見た瞬間から、私は同社がMSPのためのサイバーセキュリティ問題を解決するのに不可欠な存在になる非常に大きな可能性を秘めていることに気づきました。すぐに展開できるこのOffice 365の保護対策は、企業に必要なレベルのセキュリティと今日のMSPが必要とする完全な自動化を完璧に併せ持っています。」

ステファン・ディートリッヒGeneral Catalyst の客員役員、Neolane社(後にAdobeが買収)の共同設立者兼前CEOであり、現在Vadeの取締役である彼は、 General Catalystと並行して共同投資しながら、取締役会長として当社の取締役会にとどまります。

「この2年間取締役会のメンバーを務めたことで、私はVadeのとてつもなく大きな成長と技術的な進歩を目の当たりにしてきました」とGeneral Catalystの客員役員であるステファン・ディートリッヒは述べました。「私は、適切な成長を遂げているエクイティ・パートナーを集めて、才能豊かな「ドリームチーム」を作ることで、同社の最大の可能性を引き出すのに適切な時期だと気づいています。取締役会長を務められることは光栄です、欧州から米国への事業拡大の専門知識を活かしてさらに貢献することで、Vadeを次のレベルに引き上げられることを楽しみにしています。」

VadeとGeneral Catalystは、この新しい提携関係が築かれたことで、メールによるサイバー攻撃から世界中のビジネスの安全を保つというVadeの使命を全うできることを大変嬉しく思います。

VadeおよびISAIの設立者一同は、前期間に投資者でありましたが、現在も同社への投資を続けています。というのは、同社はフランスにおける自社の研究開発の規模が著しく拡大することを予測しているからです。

VadeGeneral Catalystとの投資契約は現在、フランスの規制当局の承認を待っているところです。

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Vadeについて

Vadeは、中小企業、大企業、ISPやOEMが、フィッシング、スピアフィッシング、マルウェア、ランサムウェアなどの高度なサイバー脅威からユーザーを保護するお手伝いをします。企業向けの予測的メール防衛ソリューションは、6億個のメールボックスから集められたデータによって培われた人工知能を活用して、標的型の脅威や新種の攻撃をその最初の波から阻止します。さらに、リアルタイムの脅威検知能力がSOCを有効にして、新種の脅威を即座に認識して、協調的な対応を打ち出します。Vadeのテクノロジーは、Office 365のためのネイティブなAPIを基本としたサービス、またはクラウドベースのソリューションや企業のSOCのための軽量の拡張可能なAPIとしてご利用いただけます。

詳細については、www.VadeSecure.comにアクセス、当社ツイッター@VadeSecureをフォローするか、LinkedIn https://www.linkedin.com/company/vade-secure/をご覧ください。

General Catalystについて

General
Catalystは総資本金額およそ50億ドルのベンチャー投資会社であり、創業資金から成長段階の投資に至るまで広く投資しています。私たちは可能性を秘めた恐れを知らない起業家たちが基本的なエンタープライズ・テクノロジーやユビキタスの消費者ブランドを築き上げるのを後押しします。サンフランシスコ、パロアルト、ニューヨーク市、ボストンにオフィスを構え、当社のポートフォリオ企業は、米国の東海岸と西海岸にある人材、顧客、ビジネスチャンスのネットワーク拠点から利益を得ています。詳細はこちらをご覧ください:www.generalcatalyst.com

ISAIについて

2010年に発足したISAIはフランスのデジタル分野の企業家の投資資金であり、世界中の250人以上の企業家の共同体を取りまとめています。ISAI資金に投資したおよそ200人の企業家を成功に導き、ISAIの起業支援を受けた50人以上の共同設立者が最も素晴らしい企業家の歴史を共に刻んでいくという共通の野心を分ちあっています。ISAIは、野心的なチームが実行するさまざまなプロジェクトに投資しています。それらのプロジェクトは、ISAIが厳選したものであり、それらに対して積極的なサポートを提供します。ISAI
Gestionは、AMF(フランス金融企業庁)の認可を受けたマネージメント会社であり、事業が立ち上げられたばかり(危険負担資本、一口15万ユーロから200万ユーロの投資を連続的な期間で行う)であろうと、すでにある程度成熟した企業(開発資金/LBO、一口500万ユーロから3,000万ユーロの投資)であろうと、大きな可能性を秘めた企業に融資して支援することを目的としています。

詳細についてはwww.isai.frをご覧ください